top of page

To the world

イギリス音楽療法協会理事長と

2015年 お会いしてきました。

「British Association for Music Therapy」

2015年4月

​日本ナラティブ音楽療法協会 理事長

大湊幸秀

イギリス音楽療法協会 理事長

「ドナルド・ウェザリック」氏に

お会いしました。

DSC02670-4.jpg

<イギリスでの音楽療法>

イギリス音楽療法協会

BRITISH ASSOCIATION FOR  MUSIC THERAPY(BAMT)理事長の「ドナルド・ウェザリック」氏と会談した時、対象となる方はどのような方がいるのかをお聞きしましたら、「高齢者」「身体的なことから病院に入院されている方」「精神的なことから入院・入所されている方」「終末期の患者の方」「子供たち」などとのことで対象となる方々は日本と同じようでした。

 子供たちとは、健常の子供たちの場合もあるが、殆どは日本で言う特別学級のような所でまなぶ子供たちが対象となり、学校に出向いて行うことが多いとのこと。

 そこでの音楽療法はグループ(多くても7~8人)で30~45分のセッションとなり、子供たちとは様々な楽器をもちいて即興演奏で対話する。これは当たり前なのですが、イギリス発祥のノードフ・ロビンズ音楽療法そのものです。終了後は学校の先生とのカンファレンスもあり、この時間分も音楽療法の料金に加算されるとのことです。

 高齢者への音楽療法セッション会場は、病院や高齢者施設は勿論、高齢者自身の御自宅へ出向いて行う音楽療法もあるとのことで、音楽療法スタイルとしては「個別」が多いとのこと。

 音楽療法を希望する対象者の方は、セラピスト自身で探したり、所属している会などからの紹介があるそうです。日本と違うのは音楽療法士が国家資格(1999年から)のため「NHS」国民保健サービス(国営の医療サービス業)からの依頼も多いようです。

 また「HCPC」Health and Care Professions Council(健康とケア専門職評議会)では16のカテゴリーがあり、その中のアートセラピスト(2015/5現在:登録者3.192名)に音楽療法士が登録され派遣されています。ここは国営でないため登録者には登録料が求められます。

 イギリスで音楽療法士になるには多くの勉強を必要とし、また音楽療法士と認定されたあとも2年に1回程度、審査のためのカンファレンスを受けなくてなりません。「NHS」も「HCPC」も登録には審査、登録後も再審査などを受けなくてはいけません。

 イギリスで音楽療法士となり、音楽療法士を維持していくのは大変なようです。

DSC02674.jpg

<イギリスでの音楽療法対価>

 イギリス音楽療法協会理事長の「ドナルド・ウェザリック」氏にお聞きしましたら、だいたい1時間、35ポンドから40ポンドとのことです。

 日本円で1ポンド=188円とすると、約6.600円から約7.500円くらいになります。

 年収から推測すると、おそらく1回1時間の仕事ではなく1ヶ所で数時間仕事することと思います。

 カンファレンスの時間もプラスされるというその年収は、18.000ポンドから28.000ポンド。

 日本円で約338万円から約526万円、多い人は40.000ポンド、約752万円とのことです。(1ポンド=188円)

 感覚的には1ポンド=200円でしたので、40.000ポンドについては「えっ?」と何度か聞き直しました。

 しかし、日本と比べると全体的に物価が高いので、感覚的にはもう少し下がるかと思いますが「800万円」です。

DSC02666.jpg
DSC02665-web.jpg
bottom of page