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加藤 英美花

東京都江東区在住

2級音楽療法士

1級音楽心理士

2級メンタル音楽療法士

Pastel Music:主宰

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「親子のためのふれあいソング♪」

 私が音楽療法に興味をもち、ナラティブ音楽療法の資格を取得したのは、妊娠期間中でした。

 音大卒業後、音楽科教師として特別支援学校と中学校に勤務しましたが、結婚を機に退職。厳しい担任業務や生徒指導も経験する中で、「一方的に“指導”するのではなく、音楽を通してもっと子ども一人ひとりの“ありのまま”を認め、勇気づけ、自ら育っていく力を引き出すような関わり方をしたい」とずっと感じていたのです。

 

 長女が生まれ、育児を通じてママ友達と出会う中で、「赤ちゃんとどうやって遊んだらいいかわからない」「わらべうたを習ったけど、すぐ忘れちゃって」「外で人と会う機会がなくて寂しい」などの声を聞くようになりました。

「もしかして、私が役に立てる!?」とひらめき、“Pastel Music”という屋号で、親子向けの音楽ワークショップなどを開催していくことにしました。その名も、「親子のための『ふれあいソング♪』ワークショップ」!

 子育て中のママさん達に分かりやすいようにワークショップという言い方をしていますが、精神的QOLの向上を目指すナラティブ音楽療法の考え方に基づいて行っています。そしてママさんだけでなく、パパも一緒に家族の絆を深めてほしい!という思いで、休日に開催しています。実際に、親子3人で参加されるご家族が多く、とても嬉しく思っています。

 

 今回は2019年5月11日に開催した「親子のための『ふれあいソング♪』ワークショップ」の様子をお伝えします。プログラムの数が多いですが、まだ集中力の短い赤ちゃん達を飽きさせないため、3~5分で次々に行っていきます。

<場 所>豊洲文化センター 音楽練習室

<所要時間>45分

<参加者>生後7ヶ月から1歳9ヶ月まで

     のお子様6名、保護者11名

     全17名

<プログラム>
1.始まりの挨拶・紙芝居

  簡単な紙芝居でワークショップの目的

  (家族のふれあい)を理解してもらいます。
2.はじまりの歌 「こんにちはのうた」
  お隣の家族同士で挨拶をしながら歌っ

  てもらい和やかな雰囲気を作ります。
3.準備体操「ぶらんこ」
  赤ちゃんを優しく揺らし、安心感や

  平衡感覚を育みます。
4.わらべうた

  「いっぽんばしこちょこちょ」
  スキンシップによる情緒の安定や、

  心地よい刺激を与えます。
5.歌唱とリズム遊び

  「手をたたきましょう」
  顔の表情や発音をはっきり行い、

  赤ちゃんにも表情や言葉を理解して

  もらいます。

6.季節の歌 「こいのぼり」

  スカーフをこいのぼりに見立てて振り

  ながら歌い、想像力やリズム感を養い

  ます。

7.季節の歌 「ちょうちょう」

  蝶々になったつもりで歩いたり走った

  りして音楽表現の違いを楽しみます。

8.季節の歌 「はとぽっぽ」

  小さなボールを投げ上げながら歌い、

  リズムと動作を楽しみます。

9.季節の歌 「しゃぼん玉」

  参加者の方に実際にしゃぼん玉を吹い

  てもらい、体験と「うた」を結びつけ

  ます。

10.わらべうた

  「とんとんとんとんひげじいさん」

  手遊びでリフレッシュし、次の絵本鑑

  賞にむけて気持ちを整えます。

11.うたえほん 「あめふりくまのこ」

  歌い読みをし、集中力や想像力、リラッ

  クス・癒しを獲得します。

12.おわりの歌 「夕焼小焼」

  家族で寄り添いながら歌い、「今日は楽

  しかった」という温かい気持ちを持って

  もらいます。

13.終わりの挨拶・次回予告

 参加してくださったママさんから、こんな感想をいただきました。

 彼女は参加当時、お子様の夜泣きで毎晩2時間ごとに起き、寝不足でイライラしている状態だったそうです。

 

「最初は完全に子どものためと思って参加したのですが、終わってみたら自分自身がとても癒されました!

 加藤さんが冒頭で『比べるのではなくありのままを認める』と言っていて、ハッとしました。

 ワークショップ中も赤ちゃん達を比べるような言い方を一つもしていなかったし、色々な子がいても全部ひっくるめてあの空間ごと加藤さんが認めてくれているという感じがして、私自身とても安心できていたんだと思います。

 笑顔で参加できたし、久しぶりに大きな声で歌えたのもリフレッシュになりました!

 音楽って言葉にしなくても色々なことを伝えられるツールなんだと改めて思いました。歌詞やメロディーがどんなものでも、ふれあいが成立するんですね。

 子どものためにと思いきや、実はママパパがすごく癒されて、それが結局子どものためになるって最高ですね!」

 

 ここに、まさに私がやりたかったことが凝縮されていて、涙が出るほど嬉しかったです!

 私自身も現在、生後11ヶ月の娘を育てています。

「孤育て」「ワンオペ育児」という言葉があるように、子育て中のママは自宅で赤ちゃんと2人きりで過ごすことが多いため孤独を感じやすく、昼夜関係なしの育児や産後のホルモンバランスの変化、睡眠不足などによって、思考がマイナスに傾きやすいです。

 その一方でネットには様々な情報が溢れているため、「こんな母親でいいのだろうか」と不安を感じたり、周りと比べて一喜一憂したりしてしまいます。

 

 でも、赤ちゃんが一番求めているのは親からの愛情です。ママが笑顔になることで、赤ちゃんも心穏やかに過ごせる時間が増えます。

 赤ちゃんが笑えば、ママもパパも思わず顔がほころびます。

 どんなに小さな内から英才教育をしても、心が安定しなければ力は充分に育ちません。だからこそ、他と比べることを一旦やめて、目の前にいる世界一かわいい我が子とただただ楽しく「ふれあう」時間をとってもらいたいのです。

 

 そのことで、家族全員が愛情を確認し、心穏やかに生活できると考えています。音楽は、そんな家族のふれあいを自然に誘い、最大限の効果ももたらしてくれるものです。

 音楽療法というと、「高齢者や障害者の方々のもの」というイメージが強いかと思います。でも実はこんなに身近で、心を豊かにしてくれる素晴らしいものなんだということを、子育て中の家族にもだんだんと広げていきたいと思います。そして、私自身も含め、赤ちゃんと家族のハッピーな笑顔を増やしていきたいです!

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NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

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