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私の

愛する息子

佐治 沙八香

私はいつか息子を殺してしまうかも知れないと、ふと思った事がありました。

私はいつか息子に殺されるかもしれないと、ふと思った事がありました。

 

息子が何に腹を立て、何に泣いてるのかも。

息子がなぜ私にキバを剥き、威嚇するのかも。

当時の私には何一つ分かりませんでした。

 

「普通」「みんな」の枠に入れず、落ちこぼれならまだしも、社会のゴミのように息子が扱われ。

 

「ほんとに迷惑してるんです!」

「なんとかしてください!」

「お母さん、この子を抱きしめてあげていますか?」

「母子家庭ですよね。愛情不足じゃないですか?」

「躾ちゃんと出来てますか?」

「お母さんからしっかりこの子に伝えて下さい!」

 

毎日のように学校から電話が来ました。

発達障害…?と頭によぎるものの、周りの目は厳しく

「育児怠慢」と言われたことも、ありました。

 

私は純粋に、それを信じました。愛情不足なんだ。

私の育児がいけないんだ。

 

仕事を辞めて子ども達といてあげるべき。とも言われました。それが子ども達の幸せだ。と。

あー辞めなきゃダメなんだ。じゃ、この子達は誰が育ててくれるんだろ…。

親子3人で、母子扶養手当も無い中、それは幸せなんだろうか。

 

「子どもを障害者扱いするなんてー」

「あなたの息子は普通だよー」

沢山励ましかも知れないけど、当時の私には痛すぎる言葉を言われました。

ダメなのは私かと。

強気だった私も日に日に弱くなりました。

藁にもすがる思いで相談機関に連絡をすると、3ヶ月待ちだ。と言われました。

小児精神科に連絡すると、どこも半年やら数年待ちだ。と言われました。

ネットで調べてもビックリするくらいこの辺の道筋は出て来ませんでした。

 

「なんとかすれ!」と、学校から言われ、息子に向き合おうにも、殴る、噛み付く…話になりません。

 

今思えば、我が子が障害者。そんな事実を誰もが受け入れられず、出来たら隠したい。

そんな気持ちで発信する人は少ないのかも知れませんね。

偏見の目も絶えないし。わざわざ、カミングアウトなんてしないのかも知れませんね。

 

でもね、そこら辺の道筋を知りたい人が沢山います。

「まずはどうするの?」「何からするべき?」

「空き待ちの間は何をするべき?」

 

情報が少なすぎます。機関が少なすぎます。

 

私もまだまだ8年。

これからの身なんだけど。

一事例として、発信していこうかな。と思いました。

 

必要とする人がいるなら、私の経験した事これから経験すること全てお話してもいいと思っています。

 

1つお願いあります。

 

ほんとに育てにくい子どもは存在します。

どんな躾をしても、手に負えない子は存在します。

自分のモノサシで話をすると、その親はどん底に突き落とされます。

もし、そんな話を相談されたら、ふと私の投稿を思い出して欲しいです。

 

私が辿った道を投稿していくので、〇〇に相談してみたら?と情報提供してあげて欲しいです。

 

私の友達で同じ様な人がいたよ。と教えてあげて欲しいです。

 

ちなみに現在は…

私もかなり勉強しました。

息子もかなり頑張りました。

 

息子を変えるのではなく、私が変わろうと、息子の脳内を沢山見ました。

家の構造化。指示の出し方。環境を変えました。

 

すると息子は本来の破天荒ながらイキイキとした目で自信いっぱいになりました。

もちろんこれから成長と共にまた変化してくので、私はずっと勉強していきます。

 

子どもに「生まれた意味」を聞かれた事ありますか?

7歳の子どもが、「死にたい。って」言う目を見た事がありますか?

「自分は犯罪者だ。」とうなだれる姿を見た事がありますか?

私はそれを息子に言わせてしまったダメ親です。

 

特性を知らず、頭ごなしに叱り、社会でも叱られ、自分を無くした息子に、あなたはどうして出来ないの?と言ってしまったダメ親です。

 

だから、ひたすら勉強するしかない毎日です。

息子の為に。

助けを必要とする誰かの為に。

 

音楽療法士になりたい!と強く思い始めたのもこの頃でした。

 

無理に励ますのではなく、押し付けがましく元気を与えるのでもなく、はたまた、無理矢理泣かせるわけでもなく…

 

とても明るい楽しい楽曲でも、自分の心に寄り添ってなかったら苦しくてたまらない。

だからこそ、その時、目の前にいる大切な方々の心に寄り添える療法的音楽士を目指したいと…

 

言葉のトゲが痛くて、人に心を話せなくなった私だから。

言葉の暴力に傷ついた息子をただ見ているしか出来なかった私だから。

長くなりましたが

興味が湧いたら、私のFacebookの投稿を見てみてください。

​佐治 沙八香

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